夕方6時くらいになると、パレルモ郊外のいろんな所から大量の煙が上がり始めます。
その香ばしい匂いにのもとにあるのが、Stighioleとよばれる、いわゆるモツのBBQ。
新鮮な子羊や子牛の腸を、Cipollinaとよばれる葉葱と一緒に結わえて串焼きにした料理です。
腸から滴り落ちる脂が、炭火に当たって大量の煙が上がります。
香ばしい焦げ目が付くまで、じっくりと。
焼いてる途中から、腸袋の中で煮えたぎる肉汁が、押さえきれずに飛び出すことも。
その肉汁を華麗によけつつ、親父が焼き上げて行きます。
煙に誘われて街の人が集まってきます。
それも選りすぐりのディープなパレルミターノばかり。
独特のなまりの方言でおしゃべりしながら焼き上がりを待ちます。
切った瞬間、ジュワッと溢れ出す肉汁。
その肉汁も余すこと無くお皿に盛りつけて、塩、こしょう、レモン汁たっぷりふりかけて頂きます。
冷めると脂が固まって、食感も悪くなってしまうので一気に食べるのが流儀。
表面はかりっと香ばしく、中はモツ独特のねっとりした食感。新鮮な腸を使っているので、嫌な臭みもありません。
病み付きになる旨さです。
モツが好きな方は是非お試し下さい。
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